ハイスピード工法Q&A
地盤調査について
- 地盤調査は必要なのですか?
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建築物を計画するときに、その土地は建物の重量に耐えられる強度が有るかまた、不同沈下が予測されるかなどを調査することです。住宅の場合には、スウェーデン式サウンディング試験が一般的に行なわれています。また、調査結果によって地盤改良の必要かどうかの判定をするために行ないます。
- 地盤調査には何時間くらいかかりますか?
- 地盤調査に必要な時間は調査地の状況により異なりますが、平均的には4時間程度です。
- 地盤調査中に音はでますか?
- 一般にスウェーデン式サウンディング試験は静的貫入試験に分類されるため、あまり大きな音は生じません。
ですが、打撃ハンマーによる打撃音と試験に発電機を使用するため、若干の音を生じます。
- 一般的に敷地のどこを調査しますか?
- 計画建物の四隅と真ん中の5ポイントを調査します。
地盤改良について
- 地盤改良とはなんですか?
- 家を建てる土地の地盤調査した結果、改良が必要と判断された場合に行う、地盤の補強工事のことです。
- 不同沈下とはなんですか?
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不同沈下とは建物が不揃いに沈下を起こすことを言います。
家全体が均等に沈下するのではなく、一方向に斜めに傾くような状態のことです。
詳しくはコチラをご覧ください。
- 地盤改良を行なわないとどうなるのですか?
- 地盤調査した結果、改良が必要と判断された場合に改良工事を行わないと地盤保障だけではなく、建物本体の保障も受けられなくなります。
- 建て替えの場合、以前の建物に問題の無かった場所でも地盤改良は必要?
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以前は土地柄や周辺住宅の状況により、設計者が地盤改良の必要性を判断していましたが住宅の品質確保に関する法律や住宅瑕疵担保履行法が出来たことにより、事前に地盤調査の実施が必要になってきましたので、その結果により地盤改良が必要になる場合があります。
- 地盤改良することによって環境への悪影響はありませんか?
- HySPEED工法は自然素材(砕石)を使用した地盤改良のため、土壌汚染や環境破壊による周辺地域への悪影響は起こしません。また、他の工法に比べCO2の排出も少ないため地球環境の保護ができます。
- 「液状化現象」とはどういった現象ですか?
- 地盤が地震の大きな揺れで土、砂と水が分離され地盤が水に浮いたような状態(泥水)になるのが液状化現象です。 液状化により地盤が柔らかくなり、穴の開いた地盤は建物の重さを支えきれなくなり沈みます。結果、家の不同沈下や倒壊が起こります。
ハイスピード工法について
- 砕石だけではあまり強く見えませんが大丈夫でしょうか?
- 性能証明取得時の載荷実験、施工後の平板載荷試験での確認等により十分安全なものと証明できています。 また、施工後のレベリング調査(46件)の計測においても最大で0.2%の勾配であり、不同沈下に起因するような有害なひび割れなども生じていません。 建物の不同沈下も認められませんでした。
- 支持層のないところで適用しても意味がないのではありませんか?
- HySPEED工法は杭とは異なり砕石による地盤の締固め工法です。 よって応力は下端に集中しないという考え方により下端部に固い地盤を比較的必要としません。
- HySPEED工法で地盤改良をしても井戸水は使えますか?
- HySPEED工法は天然の砕石のみを使用して工事を行いますので、井戸水の水質に影響ありません。
- 田んぼを埋め立てた場所で地盤が軟らかいのですが施工できますか?
- 打設ピッチ0.75~2.30mピッチ範囲内で支持力を満たせる場合は施工可能です。
- 海岸の近くで地下水位が高いのですが施工できますか?
- 打設ピッチ範囲の0.75~2.30mピッチ内で支持力を満たせる場合は施工可能です。 地下水位が高い場合は土質により施工が困難となる場合があります。
- 他工法のようにパイル1本あたりの支持力はでませんか?
- HySPEED工法は杭ではなく、柱状砕石補強体(パイル)と原地盤により支持力を複合させる複合地盤です。
そのため、パイル1本あたりの支持力ではなく、1本当たりにおいて負担できる面積により必要とされる許容支持力を満たすものになりますので算出しておりません。
- 基礎の形状はどんな基礎でもいいのでしょうか?
- ベタ基礎が最適ですが、布基礎、独立基礎も可能です。
- 施工はどの地盤でも可能ですか?
- 粘性土地盤・砂質土地盤は可能です。
- 平屋を建てた後に、解体して2階建物を建てることは可能ですか?
- 木造平屋でも設計荷重20kN/㎡で設計しますので、木造2階建てなら(同じ20kN/㎡)砕石パイルはそのまま使えます。 ただし、基礎の配置が変わりパイルが不足している場所は増し打ちが必要となります。 また、設計荷重や建物配置が変わった場合は、再設計の必要があります。
- 最大施工長は何メートルですか?
- 最大杭長は6.50mです。 杭長3.00m前後がコスト的にもベストです。
- 施工期間はどれくらいですか?
- 砕石パイルの本数によりますが、ほぼ1日~2日で終了しています。
- 搬入路の幅・高さの目安は、どのくらいですか?
- 搬入路の最小進入道路幅の目安は2.00mです。高さの目安は約3.30mです。機械により多少の差があります。
- 工事中に音はでますか?
- 工事中は建柱車とバックホーとコンプレッサーのエンジンがかかっているため、エンジン音がします。 砕石締め固め時と掘削時もピストンハンマーの打撃音がします。
- 品質はどうですか?
- 施工後に地耐力が確保できているか、平板載荷試験を行います。
保証について
- 地盤保証とはなんですか?
- もしも地盤改良後に、施工会社・地盤調査会社など関係会社の瑕疵(かし)による不同沈下が発生した場合にその補修に関わる一切の費用を受け取ることができます。一般的に保証期間は10年、補償上限額は5,000万までという場合が多く、保証会社ごとに内容は異なります。
- 保証を受けることはできますか?
- ハイスピード工法もニューバースパイル工法ⅠⅡも大手地盤保証会社の保証を受けることができる工法です。