改良の種類2

みなさんのお住まいは、どの工法で改良されているか分かりましたか?
日常生活の中では見えない部分ですが、地盤は非常に重要です。

【表層改良】

  • セメントと掘削した土砂を混ぜ合わせて地盤の強度(耐力)を増すことで、不同沈下を防ぐ工法です。
  • 軟弱地盤が、2m以内の浅い場合に適しています。
  • 施工後、コンクリートが固まるまで、約2日程度の養生期間を必要とします。

【木杭】

  • 防腐加工された木材を支持層まで、打ち込んで家を支える工法です。
  • 木材を地中に打設することで、二酸化炭素を貯蔵し、温室効果ガス削減に貢献できるようです。
  • 施工後の養生期間は不要です。

【ハイスピード工法(当社の工法)】

  • 軟弱地盤を砕石で締め固め、地盤面下を補強する工法です。
  • 鋼管杭、柱状改良とは家を支える考え方が違う為、当工法はほとんど支持層を必要としません。
  • 地盤状況によっては、低コストが可能となる場合があります。
  • 100%自然素材と地盤の特性を上手く利用した、環境負荷の非常に小さい環境保全型地盤改良であり、お施主様の「健康」と「資産」を守る地盤改良工法でもあります。

改良の種類

皆様、最近テレビでよく耳にする横浜市のマンション傾斜のニュース気になりますよね!!
地盤改良って何?地盤改良ってどんな種類があるの?
普段聞きなれない言葉がニュースで流れていますね。
今日は地盤改良の種類について簡単に説明させていただきます。
みなさんのお住まいはどの工法で地盤改良されていますか???

【鋼管杭】

  • 支持層まで、鋼製の杭を打ち込んで家を支える工法です。
  • 今回話題になっている横浜マンション傾斜事故のように、支持層の見極めが非常に重要となります。
  • 戸建物件から大型建築物に対応可能です。
  • 施工後の養生期間は不要です。

【柱状改良】

  • 安定した地盤まで、地中にコンクリートの柱を造る工法です。
  • 施工には4tの大型重機の搬入が必要なので、狭小地などの工事には向いていません。
  • 施工後、コンクリートが固まるまで、約2日程度の養生期間を必要とします。

【ハイスピード工法(当社の工法)】

  • 軟弱地盤を砕石で締め固め、地盤面下を補強する工法です。
  • 鋼管杭、柱状改良とは家を支える考え方が違う為、当工法はほとんど支持層を必要としません。
  • 地盤状況によっては、低コストが可能となる場合があります。
  • 100%自然素材と地盤の特性を上手く利用した、環境負荷の非常に小さい環境保全型地盤改良であり、お施主様の「健康」と「資産」を守る地盤改良工法でもあります。
  • 施工後の養生期間は不要です。

木造ニーズが75%

農林水産省が興味深いデータを公表しました。
「森林資源の循環利用に関する意識・意向調査」によると、「今後住宅を建てたり買ったりする場合、どのような住宅を選びたいと思いますか?」と言う問いに対して「木造在来工法」を選びたい層が51.9%。「2×4などの木造工法」を選びたい層が22.8%。という結果だったようです。
工法が何であれ木造を選びたいニーズが75%近くあるようです。
日本は森林資源に恵まれた国です。
国内で主要資材とお金がグルグル回ると経済の好循環が産まれそうですね。
いよいよ国内でも木造による多層階構造が推進されます。
海外資材に押されて国内の林業は苦しいようですが、
これを機に国内市場が活性化してほしいものです。

私がセメントを使いたくない理由について

ハイスピード工法はセメントを使いません。
それはセメントそのものを否定しているわけでなく、理由があるのです。

セメントはコンクリートを作る材料で、世の中に必要なものです。
ですが、そのデメリットもあり、用途によって使わない方が良い時もあります。 そのひとつが地盤改良と考えています。

セメントはpHが12~13と非常に強いアルカリ性です。 pHは7が中性で、最大のアルカリ性は14です。
12~13ならそんなに大したことないとお考えになるかもしれませんが、 私は過去の現場の体験からその凄さを身にしみて知っています。

土木工事の現場監督をしていたころ、生コンクリートを型枠に入れ、表面をコテで均す仕事を20年ほど経験しました。 その時に素手で生コンを触ると次の日には手の皮がボロボロになって剥けます。
なぜかというと手の表面は中性に近く、非常に強いアルカリに触れると手の皮が溶けるのです。
セメントのpH12~13という数値は家庭用塩素系漂白剤ブリーチと同等です。 なぜ手がボロボロになるかご想像できると思います。

もう一つの例としてセメントと対極の非常に強い酸性の代表として硫酸があります。 pHは0~1です。 中心を7として最も酸性の強いのが0~1の硫酸、最もアルカリ性が強いのがセメントとなります。 つまり硫酸に手を付けるとたちまち皮が溶けますが、セメントも同じようなものであると言えます。

このセメントを地盤改良で使うことは、そのような劇物を家の下の土と混ぜているということですから、健康や環境に良い訳がありません。

また、セメントにはクロムという物質が入っており、土と混ぜることで六価クロムが出来ることがあります。
これは国が指定している発癌性物質で、土壌汚染防止対策法にも規定されている汚染物質です。 過去の国土交通省の記録によるとセメントと土を混ぜると5~30%の確率で六価クロムが規定の濃度以上で発生することが知られており、 現在もセメントメーカーの取扱書には危険性が指摘されています。

このような中、住宅地盤の補強では、セメントの危険性をエンドユーザーにお知らせしないまま使っていることが常識です。
ハイスピードを開発するに当たり、できれば危険な物質は使わないで地盤補強をしたいと考えた末に、天然の砕石しか使わないことに決めました。

地盤について

今回は「地盤」の中でも“人工”地盤について説明します。

人工地盤に明確な定義は無いそうです。
広く言えば埋立地や盛土地も人工地盤と言われます。
埋立地や盛土地と聞くとどうしても「液状化」の不安など危なっかしいイメージが皆さんにあると思います。
しかし東日本大震災以降、津波対策として人工地盤により高台を構築し、 その上に避難場所を設けたり建物等を建設することも提案されているらしいので、悪いイメージだけでも無いようです。

さらに「地盤」という言葉には地面や土地を意味する以外にも、活動するための足場という意味があり「選挙地盤」といわれるように活動拠点としても使われます。
選挙活動では 看板・鞄・地盤の三ばんと言ったりもするようです。

反対に選挙地盤を持たない立候補者は落下傘候補とも呼ばれるそうです。
やっぱり地盤がしっかりしてないと選挙も家も大変だということですね。

住宅地利用目標規模据え置き

2015年8月14日に「国土利用計画」と「国土形成計画」が閣議決定されました。
両者は今後10年間の国土の利用・開発の方向性を示すもので、都市のコンパクト化に向けて その機能や住居を中心部へ誘導を図る模様。また、一方では交通やエネルギー、 情報といったインフラをネットワークで繋ぐ構想のようです。
ちなみに、今から10年後の2025年の住宅地利用の規模目標は116万ヘクタール。
これは2012年と同等レベルに据え置かれています。

新規の開発を抑制し、都市の低利用地・未使用地の有効活用を進め、空き家の利用率・流通を活性化する狙いのようです。
新規の開発が抑制されることになるので、新規分譲地を求める層は土地探しが難しくなるのかもしれません。
管理されていない空き家が原因で事故が起こるよりはマシかも知れませんが・・・。

基礎の種類と歴史

基礎は、住宅を支える重要な部分で、建物の変形や移動・地盤からの湿気を防ぐなどの役割があります。
現在の主流は、「布基礎」と「ベタ基礎」と呼ばれるものでいずれもコンクリートと鉄筋でできています。

◇布基礎
住宅の重みがかかる部分に、逆T字型で 作られる基礎。

◇ベタ基礎
基礎の立ち上がりだけではなく、底板一面が 鉄筋コンクリートになっている基礎。


日本で基礎をつくるようになったのは、およそ1400年前のことだそうです。今のような形とは違いますが、柱の下に大きな石(礎石)を据え付けることで建物を支えていたのです。その様子は現在も法隆寺等で見ることができます。
(左:法隆寺 / 右:池田城(摂津国)御殿礎石跡)

砕石には、どんな種類があるの?

今回は砕石の種類について説明させて頂こうと思います。

砕石には天然砕石と再生砕石があります。

天然砕石とは?

・自然のままの岩石を原石として製造した砕石です。神社や仏閣の庭等に用いられています。

再生砕石とは?

・建物の解体時等に発生するコンクリート廃材から鉄筋等を取り除き廃材のみを原石として製造したリサイクル砕石です。道路や駐車場や構造物の基礎砕石等に用いられています。

・加工の仕方等によって呼び名がいろいろありまして、主に使用されているのが単粒度砕石とクラッシャーランです。

単粒度砕石とは?

・破砕したあと、粒度が細かく規定された範囲でふるい分け試験に合格した砕石です。
(例S-40 ⇒ 40mm~30mm)

クラッシャーランとは?

・岩石またはコンクリート廃材を機械によって破砕しただけで粒度範囲を細かく振り分けしていない砕石です。そのため最大粒径から0となっています。
(例C-40 ⇒ 40mm~0mm)

HySPEED工法は天然の砕石のみを使用しております。
環境にやさしい工法です!

砕石って、どんなもの?

弊社のHySPEED工法は、他の地盤改良工法とは違い、砕石を使って建物を支える工法です。そこで今回、砕石についてお話させて頂こうと思います。

砕石といってもいろんな種類があるのですが、その前に砕石と砂利って間違えやすいと思います。最初に砕石と砂利の違いを説明しようと思います。

砂利とは?

  • 自然にそのまま採取できるものです。
  • 採取できる場所によって山砂利・川砂利等があります。
  • 一般的に川にあるもので全体的に丸くなった形状になっています。
  • 庭に敷いたり、水槽に入れたりして見せる要素として使用することが多いです。

砕石とは?

  • 岩盤を火薬や機械等を使って取り出し、人工的に砕いて加工しているものです。
  • 角がとがっている形状のものが多くなっています。
  • コンクリート材料に使用したり、住宅基礎の下に敷きならしたりと見えない所で使用することが多いです。

砂利の場合は丸くなった形状をしているため、いくら踏んでも締め固まりにくいです。
それに対し、砕石は角がとがっている形状のため、他の石や地盤等に突き刺さることによって締め固まりやすくなっています。 そのため、HySPEED工法では、地盤がしっかり固まるように砕石を使用しております。